4年間半使用してきたlenovoのネットブックパソコン(小型ノートパソコン:Windows XP)が1月に突然動かなくなった。起動時にHDDを読みに行かずHDDメカの故障と思われる。二度と復帰することはなくあっけない最期であった。
突然と書いたが、思い返してみると突然ではなく、実は1ヶ月くらい前から起動不完全や不意のダウンなど明らかな兆候が出ていたことに後になって気が付くが、もはや手遅れ。それを大したことはないと思い込んだのが大きな間違いだった。
大事な写真データは、撮影のたびに外付けHDD2台にバックアップをとっているので問題ないが、実はそれ以外で大きな落とし穴に落ちてしまった。
メールソフトの「Outlook Express」のメールアドレスや、宛名管理ソフト「筆まめ」の住所録データはプログラムフォルダーの中に収納されており、そのバックアップが取れていなかったのだ。うわー!あとの祭り。
再入力するしかなくなった。幸いメールアドレスはiPhoneに全部登録されている。住所のほうは、いただいた年賀状から入力すればいい。情報はそろっている。あとは作業だけだ。まあじっくり年賀状の作成時期までにやればいいと観念。
このままでは不便なので、ご臨終のネットブックパソコンの後釜を手配しなければならない。世間では2年ほど前から、「ウルトラブック」という軽量薄型でSSD内蔵、長時間電池駆動というモバイルノートパソコンが出まわリ始めている。また、昨年10月には「Windows8」がリリースされた。
よって、この際「Windows8」搭載の「ウルトラブック」に買い替えることにした。
いろいろ仕様と価格を調べたが、当然「安くて」という条件が加わる。写真を取り扱う関係で、画質を重視したい。解像度1980×1080のフルHD表示が可能なASUS ZENBOOK Prime UX21A というウルトラブックが当方の希望条件に合致した。
主な仕様はCPU:Core i5、SSD:128GB、メモリー:4GB、USB3.0、ディスプレイ:11.6インチ(タッチセンサー無し)、重さ1.1kg、バッテリー駆動:5.1時間、OS:Windows8 64bitである。特徴は、軽くて薄くバッテリー長持ちで、HDDメカ無しというところ。
ちなみにASUSは台湾のパソコンメーカで、昨年10月よりASUSを日本語読み「アスース」を「エイスース」と読むのに変更したようだ。
いつもならWebサイト通販で購入するのだが、たまたま新宿のビックカメラに寄る機会があり、値段がたいして変わらなかったので衝動買いしてしまった。
さて、初めてのWindows8は、起動が速く数秒で立ち上がる。Windows7の後継なので大した変化はないだろうとタカをくくっていたら、大幅に世界が変わっていた。この変化に最初は大いに戸惑うはめになった。
まず、Windows8の大きな変化はライブタイル(メトロUI)モードとデスクトップモードの2つの世界が共存するところだ。ライブタイルは、スタート画面であり、初めての起動後、この世界に入るので、ここはどこ?一体何なの?ということになる。
一方、デスクトップモードのほうは、従来のWindows7のデスクトップと同じ。アプリケーションソフトのショートカットアイコンからソフトを起動させて使うことができる。この2面性をまず理解しないといけない。これがわかるのに丸1日かかった。ビッグカメラが無料でつけてくれた「できるWindows8」(インプレスジャパン)という本が役に立った。
というわけで、最近ようやくこの世界に慣れてきたが、ライブタイルモードのソフトは、概して出来が良くない。いや、それどころかとても使い物にならないものが多い。こんなアプリをよく提供できるなーと呆れるものもある。私はAppleのiPadも使っているが、それに比べると完成度はかなり低い。
結局、もとのデスクトップモードのWindows7と同じ世界でしか使えないというのは、何も変わらないではないか?
マイクロソフトも、Appleの優れたユーザーインターフェイスを意識せざるを得なくなったのはわかるが、こんな中途半端な付け焼刃のようなことをしていたら、Windowsの明日はあやしいものだ。マイクロソフトよ、しっかりしてほしい。